国際武道大学 教授 笠原政志氏を迎えて

トークセッションの第1回のゲストとして笠原先生にお越しいただいた。
笠原先生がまだ学生の時に出会いがあり、そこから20年経っている。その間、ここでは語れないほどの肩書、資格、役職を持ち精力的に活動している。礼儀正しく、穏やかで、勤勉だが、内に秘めているエネルギーは相当なものだ。笠原先生の活動の中心にあるものは「現場にはプロフェッショナルなコーチ、トレーナーがたくさんいる。その人達と最新の研究との橋渡しをしたい」という想いだ。私も含めて「現場」に拘りたい指導者はたくさんいて、ある意味、飽和している感さえある。そんな中で視座を変えて自分が情熱を燃やせる場所、輝ける場所を探し、そこにまい進している。目の前にクライアントがいるフィットネス、目の前に選手がいるトレーナー、そこから離れる時間が多い中でも、このスポーツや体育という世界で貢献していくイメージを持てる事がIQの高さを想像させる。笠原先生は今年から「教授」になられた。そんな立場になっても「自分に出来ることは何か?」を常に探している。「やりたい事が見つからない」という声を聴くことが多い中で、前に進める人間は情報をキャッチするアンテナと、物事を深堀りする想像・創造力に長けていて、さらに「難しいことを、解りやすくする」というポリシーは他者意識と愛情に満ちていてる。今日、ご紹介いただいた「けん玉」「紙鉄砲」のエクササイズは、そんな笠原先生ならではのアイデアのように思う。「最新の研究・エビデンス→昔ながらの遊び」このマッチングが秀逸である。
(2020,6,5 F&P発起人:樋口彰美)